Time is money

日常のこと、web関連、映画の感想について書いていきます

ベンチャーという選択肢

こんにちは!

久しぶりに何か書きたいなと思ったので、入社してまだ半年しか経ってないのですが、「ベンチャーという選択肢」というタイトルで書きたいと思います。

主観が凝縮されているため、不快に思われるかも知れないので、もしそうなったらそっとアプリを閉じてください。若造のたわ言くらいに思っていただければ幸いです。

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ちょっと調べたら、スタートアップぽい写真を無料でダウンロードできるサイトがあったので、紹介します。いい感じです。

startupstockphotos.com

 

1. ベンチャーという選択肢

まずは簡単に自己紹介します。

僕は2016年から生物系の大学院に通っていて研究生活をしていたのですが、同年9月に大学院を退学し、kurashiruというレシピ動画サービスを運営しているdelyというベンチャー企業にジョインしました。

www.kurashiru.com

kurashiruを運営しているdelyでは、エンジニアとしてwebに関わることを担当しています。僕がジョインした時には、大きな調達もなかったし、エンジニアも少なかったので、かなりチャレンジな選択でした。ですが、現在はその選択をしてよかったと思っています。

今は就職活動の真っ只中ということもあり、自分の将来に悩む方も多いかと思います。真っ当に就活して来なかった人が多いベンチャー企業の一人として、大げさに言えることもなくて、説得力のかけらもないのですが、何かヒントになれば幸いです。

www.wantedly.com

前提として、wantedly人事の大谷さんのこのエントリーでもあるように、僕も「皆が皆、スタートアップに行けば良いのかというと、それも違う」と考えています。大企業や中小企業、ベンチャー企業にはどれにもメリットとデメリットがあって、今自分がどこに所属しているのかでも答えが変わってくると思いますし、向き不向きもあります。ただ、よく言われるのはベンチャーの方が裁量権が大きく、より刺激的な毎日が送れる傾向にあるということです。ですが、ドがつくベンチャーに行くと福利厚生など、本当にないもないこともザラです。これに関しては色々あります。

僕がなぜ、ベンチャーに来たのかを書いたのが下の記事です。

okutaku.hatenablog.com

 

2. 誰も自分の人生に責任を負ってくれない

混迷を極める現代において、生涯雇用や年金への信頼が崩壊していく中、僕を含めたミレニアル世代の多くは将来に対する漠然とした不安が心のどこかにあるのではないかと思います。就職活動で、一生この会社に尽くすぞと考えている人も少ないのではないでしょうか。米国のデータですが、下の記事でもあるように2020年には労働人口の半分がフリーランスになる見込みのようです。フリーランスの流れは特にIT業界で加速していて、米国全体では現実化しないにしても、都市部ではこの流れはじわじわとくると思います。フリーランスという形態の良し悪しはここでは議論しません。日本でも米国よりも数年遅れてくると思いますが、IT業界からフリーランスという働き方が浸透してくる気がします。

newsphere.jp

フリーランスとはちょっと違うかも知れませんが、サントリーのCMでもあるように、自分の生活スタイルに合わせてちゃんと仕事をこなした方が本当は効率的なこともありえます。在宅ワークとオフィスワークの良し悪しも色々あるので、割愛します。

 


2篇 クラフトボス CM 堺雅人 杉咲花 成田凌 「新しい風・いいコンビ」「誰もいない」

 

ちょっと話が逸れましたが、このセクションで伝えたいことは、今後、生涯雇用を目指して、その会社で懸命に自分の価値を上げていくよりも、いつ解雇されてもいいように、どこでも生きていけるようにソフトスキルをつけた方が世の中の流れに柔軟に対応できるのではないかと思います。

そこで念頭に置きたいのが、自分の人生は自分しか責任を負えないということです。もし、自分が解雇されたとしても、それで人生が終わるわけでもないし、また次の場所で頑張ればいいだけのことです。そのための準備をするのは、自分しかいないのかなと思います。

このセクションとベンチャーという選択肢を結びつけるなら、ある程度の規模のベンチャーなら、 いろんな業務を近くで知ることができて、あるいは降ってきて、広く経験しやすいのではないかと思います。どこの企業でもできると思いますが。事業が拡大、あるいは組織が拡大していく中で裁量権が大きく、実際に手を動かさないとそれらが上手く回らないのはベンチャーならではの経験で、どの企業にいってもある程度は必要になるスキルなのではないでしょうか。

 

3. モチベーション 3.0

生まれた時から、ある程度は不自由なく生活してきて、中学、高校ではスマートフォンが普及し、SNSが発展して社会的承認欲求が満たされやすくなり、写真あるいは動画で擬似的な体験、ショッピングなどテクノロジーの発展と共に多くの経験が手のひらで完結しよとしています。ある意味満たされて、満たされているがゆえに渇いている人も多いのではないでしょうか。自由という言葉で装飾された学生生活が終わり、死ぬまでにもっとも多くの時間を費やす仕事が始まり、その中でも日々、生きている実感を感じながら生活するのは結構難しいのではないでしょうか。

また、高度経済成長期が終わり、失われた20年と言われ、頑張れば頑張るほど地位や賃金が上がっていった時代を知る由もない世代が日本を背負ってたたなければならない時代が来ようとしています。

その中でいかに人生に意味を持たせ、日々充実した気持ちで生きていけるのか、そのヒントをくれるのがダニエル・ピンク氏の「モチベーション 3.0」という本だと思います。参考までに。

「 モチベーション 3.0」の3.0とは、動機付けのオペレーションシステムのバージョンを示しており、読んだのがちょっと前すぎて思い出せないのですが、以下のようだったと思います。

  • モチベーション 1.0 ... 生理的動機付け (生きるために頑張る)
  • モチベーション 2.0 ... 外発的動機付け (アメとムチのように頑張ったら頑張った分だけ自分の利益になるから頑張り、頑張らなかったら制裁がある)
  • モチベーション 3.0 ... 内発的動機付け (自己の成長や達成感、社会的貢献など非金銭的なインセンティブのために頑張る)

この本の中で面白かったのは、創造的な発想がないと解けない問題をその解決に対する金銭的な報酬の有無で分けた時に、金銭的は報酬が無い方が成績がよかったという結果があったということです。永らく、金銭的なインセンティブを与えれば人は意欲を出して頑張ると思われたモチベーション 2.0が崩壊しつつあるとこの本では述べられています。

AIがより発展してくると、ほとんどの仕事がAIに奪われると危惧されていますが、なくなる仕事と残る仕事、新たに生まれる仕事があると考えていて、具体的には言えないのですが、この残るあるいは新たに創出される仕事がどんどん生産活動に結びつくものに変わってくるのでは無いかと考えています。その時に、与えられた仕事をただこなし、その対価として賃金を得る仕組みから、自分で考えて仕事を生み出し、そこに価値をつけていく機会が今後日本でも増えてくるのはないかと思います。

話が若干それましたが、ベンチャー企業の多くの人はこのモチベーション 3.0に移行した人たちなのではないかなと考えています。新しいサービスを生み出し、それを普及させていくのは、めちゃくちゃ儲かるもの以外は非金銭的はインセンティブに幸福感を抱けないと継続できないと思います。自分がどれだけ成長したか、その成長に伴って事業や組織がどれだけ大きくなって、そこに自分がどれだけ貢献できたのか、世の中のスマートではない仕組みをどれだけ改善できたのか、そのお金では表せないかもしれない成果を享受して喜びに変換できないと、正直ベンチャーで生きていくのは厳しいかもしれません。色んな人がいてそれぞれに価値観、思想があるので一概には言えませんが。

また、このモチベーション 3.0は伝染すると僕は考えています。学校のクラスや部活、会社の部署などで、あいつが頑張っているから俺も頑張るといった経験はないでしょうか。モチベーションは感染します。裏を返すと、全員が全員やる気がない組織にいては、自分のモチベーションを他から見出さないといけなくなり、最終的には自分のモチベーションも落ちてしまうかも知れません。自分の行動は、日々関わる5人程度によって規定されるとどこかの記事で読んだことあるのですが、確かにそうで、どうせならモチベーションを高め合えるような、部活動のような環境が仕事でも維持できたらいいはずです。あくまで個人的な意見ですが。

よく引用させていただくのが下の記事です。

kazuph.hateblo.jp

よく会社を運命共同体の家族と捉えますが、これから組織がより流動的になれば、仲間として捉えるようになり、そこに愛着がもてないとモチベーションも上がらないのではないかと思います。別に、ベンチャー企業以外がモチベーション高くないと言いたいわけでもなく、ベンチャーによっても当たり外れがあるので、なんとも言えません。

 

まとめ

ここまで書いて来ましたが、結論です。

感じた人には感じたと思いますが、大企業だろうが中小企業だろうが、ベンチャー企業だろうが、僕は別にどこでもいいと思います。どんな企業だろうと潰れるところは潰れるし、急成長するところはグングン伸びて行きます。キャリアに責任を持つのも自分の責任だし、どこでなにしてようと信念を持って励んで、自分が幸せと思えたら、それはそれでいいんじゃないかと思います。

ただ、最近ですと、大手志望一択だったところにベンチャーという選択肢が加わりつつあるのかなという所感です。

まだまだ頑張ります。

 

お約束かも知れませんが、delyではエンジニアを始め、バックオフィスなど全職種を絶賛募集中です!

www.wantedly.com

大型の資金調達を行い、運営するkurashiruは最近TVCMが放映されるなど、組織やサービスとしてもどんどん面白くなってきています。経営陣と近い位置で仕事をできるのも面白いですし、自分でサービスを回している感を得られるものすごく面白いです。腕に覚えのある猛者!来たれ!

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