今しか見る事が出来ないもの
THE BLUE HEARTSの「1000のバイオリン」を聴くと、宮崎あおいさんが歌っているearth music&ecologyのCMを思い出す。
その歌詞に次の一節がある。
夜の金網をくぐり抜け
今しか見る事が出来ないものや
ハックルベリーに会いに行く
台無しにした昨日は帳消しだ
「今しか見る事が出来ないもの」って何だろう。
先日、delyが運営するレシピ動画サービス「クラシル」のアプリダウンロード数が1,000万を突破した。サービス開始から2年弱、アプリリリースから1年半というスピードは今を時めくメルカリと同じスピードだ。自分達が運営しているとは思えないほど、サービスと組織は急速に成長している。
1年前の今頃、ほとんどの人がクラシルを知らなった。今では、テレビCMの影響もあり、自分の親や祖父母にも知ってもらえるようになった。2017年、Google PlayとApp Storeのベストアプリにクラシルを含むレシピ動画サービスが2つも名を連ねた。レシピサービス最大手のクックパッドも2018年から本格的にレシピ動画に注力することを明らかにした。そして、海外勢も押し寄せて来ている。レシピ動画の情勢は2018年でさらに白熱することが予想される。
サービス開始して少し経った頃に見ていたものと、今現在見ているものは形容し難いけど全く違う。今Facebookのような実名制のコミュニティを、Twitterのような短文ブログを、Instagramのような写真共有プラットホームを、Spotifyのようないい感じの曲レコメンドサービスを、NetflixやAbemaTVのようなオンラインTVサービスを、Airbnbのような民泊サービスを創っても、一筋縄では成功しないだろう。映画ソーシャルネットワークのように、そのサービスにはそのサービスが成長するタイミングとドラマがある。その時に見えてる景色や感じるもの、得られる経験は全く異なるだろう。
一つ言えるのは、1年前よりも一緒に戦ってくれる心強い仲間が増え、より一層面白くなった。まだまだやるべきことは多い。これから見えるであろう景色を創るのは、他でもない自分達と、これから加わってくれる仲間たちだ。
最終的には、その人個人が幸せだったと思える選択肢をとり、居場所にいるべきだけど、より見たことがない景色をみるためにチャレンジをした方が面白い。
これからの1年間、本当にどうなるかわからないけど、その時にしか見ることができない、見たことがない景色を見るために、勝ちにこだわって、前のめりになって、目の前のことに全力で取り組みたい。 これから見えるであろう景色は、より面白くなる。