飢え
また1つ、歳をとった。
もうこの年齢になると、あー誕生日かというくらいにか思わなくなってしまったけど、20代というスポンジみたいに物事を吸収できて、リスクをとってチャレンジできる期間はそうそうないので、この1年間の目標を文字に起こして置こうと思う。
1年後みて、「うわ、こんなこと書いてるーw」程度に思えればいいかな。
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1. 自分に残された日数
周りから、「生き急ぎじゃない?」とか「なんでそこまで頑張るんだろう?」と言われたことがある。自分でもそう思うことがあり、その理由について書きたい。
Dropboxの創設者であるDrew Houston氏のMITでの卒業式のスピーチを引用する。
【感動】あなたの人生はあと何日?20代MIT卒経営者の心に響くスピーチ日本語字幕
このスピーチで氏は、成功のカンニングペーパーとして三つの言葉を示している。
- テニスボール
- サークル
- 30,000という数字
これらについて詳しくは書かないので、ぜひ動画を見て欲しい。この中で僕が注目したいのは、30,000という数字。この数字は、自分が死ぬまでに与えられた日数のこと。これを年齢にすると82.2歳だけど、平成27年の日本人男性の平均寿命は80.8であるため、もうちょっと短いかも知れない。今年で24歳になった自分が使った日数は単純計算で 8760日 (24*365)になる。なーんだ、まだあと20,000日も残ってるじゃん!と思うかも知れないけど、僕はそうには思わなかった。幼児期や高齢になっている日数を減らせば、残された日数はさらに少なくなる。
人間が活動できるのは、起きている間だけだ。前、TV番組で人間は何日不眠でいられるか世界でチャレンジした企画があったけど、確か一週間程度ではなかったか。そもそも、1日でも徹夜すれば、翌日の生産性は落ちるし体調的にもよくない。話を戻すと、お風呂や食事、トイレなど生理的な活動を除いて、本気で生産的な活動に使える時間は1日の中でもかなり限られてくる。
これらの数字をみて、どうするかは自分次第だ。最終的には、自分が幸せと思えるなら、何にでも時間を使えばいいと思っている。
2. 飢え
タイトルにもした「飢え」という言葉は、身体的な飢餓状態ではなく、精神的な飢えのこと。
また海外のスピーチの引用をしてしまうけど、故Steve Jobs氏のスタンフォードでの卒業式での有名すぎる言葉を引用する。
スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版
このスピーチで氏はこう言っている。
Stay hungry, stay foolish
もう、Steve Jobsはこの世にはいない。それを考えると、このスピーチでも語っている自分の死についてはかなり心に響くと思う。
自分が人間である以上、避けられない現実がある。それは自分の死という現実。医学が進歩したというけれど、未だに人類はこの現象を回避する術を持っていない。先日、「Ghost in the Shell」という日本マンガが元になっている映画をみて、脳だけを残したサイボークという選択肢もあるけど、そこまで行くと新たな議論になると思う。
僕は中学の頃から、死ぬのが果てしなく怖くなることがたまにある。BUMPの「supernova」という楽曲の冒頭で「熱が出たりすると、気付くんだ。僕には体があるって事。」とあるけど、普段を生活していると、自分が生きていると感じることは少ないと思う。だけど、ふとお風呂に入って頭を洗っていると気がつく時がある。「あー、自分って死んだらどうなるんだろう」と。そうすると果てしなく怖くなって、吐きそうになる。こんな事を考えるなんて馬鹿馬鹿しいかも知れないけど、本当に身近な人がどんどん消えて行くと、考えずにはいられなくなる時がある。だからこそ、ホリエモンの著書である「ゼロ」には、少なからず親近感を覚えた。あーこうに考えてるのは僕だけじゃないんだと。
ステマではないです。いい本なので、偏見など持たずに読んでみてください。
話を戻すと、僕はジョブズみたいに世界に影響を及ぼせる企業を作ったり偉大になれないかも知れないけど、自分がいけるとこまではいきたい。残された時間は限りなく少ない。その中で、様々なことにチャンレンジして、できることの幅を広げて、深く掘り下げていきたい。「Stay hungry, stay foolish」という言葉の真意は正確にはわからないけど、常に貪欲で、バカみたいに全力で取り組みたい。
そういう意味で、僕は飢えてる。
3. 目標
ここまで書いておいて、目標を書きたいと思う。
目標というか行動指針。
なぜかはわからないけど、自分は常に何かしていないといられない症候群で、毎日、昨日の自分よりもさらに良くなるためには何をしたらいいのかを考えている。結局のところ、その答えは見つからなくて、今できることに全力でフォーカスすることになってしまう。
テストや部活動の大会など短期的な目標を見つけて、それに向けて全てのリソースを割くことはできるけど、じゃあ将来に英語やこういうプログラミングの技術が必要になるから今からコツコツやらないとね、と言った長期的な目標には弱い。
アカデミアから自ら飛び出してきてしまい、まだ社会人になって半年ちょいしか経ってない自分には、恥ずかしながら、将来的にどういうスキルをつけて行けばいいかわからないし、ベンチャーで働く身としては、変化が激しい中で今に全力でいること、流れに身を任せることで時間があっという間に過ぎてしまう。
結果として考えたのが、24歳の行動指針は「今にフォーカス」といったボキャ貧というか、なんとも言えない言葉しか出てこなかったけど、自分にはあってるのかなと思った。
とりあえず、今はひたすら頑張る。